第二期プロジェクト
歩きはじめる大学 #ある大
歩きはじめる大学 #ある大
新入生のための大学原論
「大学に出会う、街に出会う」
「大学に出会う、街に出会う」
日時:2022年4月26日(火)
場所:京都大学百周年記念時計台ホール
時間:18:30―20:30
*感染状況に応じて、オンライン開催に切り替えます。
#藤原辰史(ふじはら・たつし 京都大学人文科学研究所教員) #井崎敦子(いざき・あつこ 雑誌N E KKO編集長) #齊藤ゆずか(さいとう・ゆずか 文学部学生) #中村峻太郎(なかむら・しゅんたろう 文学研究科院生) #学生サークルからのリレー・メッセージ #会場との意見交換 #学生の演奏もあるかも? #一夜限りの教員ユニット「ティーアガルテン(通称TG)」(小林哲也+細見和之)ミニライブ
入学はしたけれど、前向きになれない。課外活動の制限があって思い切ってできない。大学の講義や演習以外で、もっと世界のことを学びたいけれど、どう学べばいいかわらかない。ウクライナへの侵攻やコロナ禍のニュース、残酷な事件を見て、自分の未来を見失いそうになる。もっと、いろんな友だちを作って、いろんな考えを聞きたい。もっと、大学の教員や職員とざっくばらんに話したい。社会人になったけど、学び足りない。若い頃にもっと勉強しておけばよかった。
そんな思いをかかえた方と一緒に、学生や市民の枠を超えて、街と出会い、大学と出会い、世界と出会う「まなびの場」をいっしょに育てていきませんか。大学の本来の意味に戻り、「くらし」と「まなび」が溶け合った大学を一緒に作りませんか。
そのスタートは、京都大学で現代史を研究する藤原辰史が、各所で高く評価されている京都発のおしゃれな自治マガジン「N E KK O」を立ち上げた井崎敦子さんをゲストに、これからの世界はどうなるか、不安の時代に、学びの場は、生活の場は、どうあったらいいのかについて、徹底討論をします。京都大学の学生や院生にも参加してもらい、「くらし」と「まなび」がゆるやかに交錯する「つどいのかたち」を探っていきたいと思います。
大学原論とは?——「大学原論」のおさそい
この夜間大学は、京都の住民、学生、院生、職員、教員に開かれた、どんな既存の組織からも自由な神出鬼没の夜間大学です。歴史上まれにみる病疫と暴力の中で、大学での学びを始めなければならなくなった新入生はもちろん、自分たちの思考の枠組みを大きく超える事態に直面して歴史や哲学や政治や社会を学び始めたい人びとのために、一緒に学びの場を作り、育てていく講座です。事前の登録も、事前に必要な知識も、事前に読んでおく教科書もありません。出会い、聞き、話し、考える。昼間より遅めの呼吸で、ゆっくり歩き始めたいと思います。どうぞ、ふるってご参加ください。
ある大「大学原論」今後の予定
ある大[第1歩] 4/26(火) 藤原辰史+井﨑敦子+斎藤ゆずか+中村峻太郎「大学に出会う、街に出会う」
ある大[第2歩] 6/23(木) 小山哲「空とぶ大学——ウクライナ侵攻の時代に学ぶこと」(仮)
ある大[第3歩] 7/28(木) 大河内泰樹「人生の日曜日——ヘーゲルの大学論」(仮)
以下、アイディア発酵中! ご希望をお寄せください。
報告アドソキア(第六回文学フリマ京都頒布分)
賛助会員
文学研究科・文学部教員
専門:哲学・西洋哲学史ヘーゲルという哲学者を中心にドイツの近現代哲学とその現代への影響について研究しています。▽平行して人文学の楽しさを伝えるNPO活動も行っています(国立人文研究所・KUNILABO)。実用性ばかりが重んじられる世の中で(その実用性もとても狭く理解されているのですが)本当に大事な議論ができる場所が大学だと思っています。▽是非このイベントを通じてたくさんの学生さんや市民の皆さんと議論ができればと思います!
文学研究科・文学部教員
専門:歴史学ポーランドの歴史、とくに近世の貴族共和政の時代を研究しています。授業では、西洋史学の講義や演習を担当しています。▽近世のポーランドには「全員にかかわることは、全員によって承認されなければならない」(quod omnes tangit, debet ab omnibus comprobari)という原則がありました。多数決原理とは異なり、少数意見を切り捨てないやり方で、これもまた自治についての1つの考え方だと思います(じっさいにこの原則どおりに国を動かすのは、たいへんむずかしいことだったわけですが)。▽京都大学ではどのようなやり方がよいのか、みなさんと議論しながら考えてみたいと思っています。
人文科学研究所教員
専門:歴史学ドイツ現代史や食の農の歴史を研究しています。トラクターや給食や台所の歴史について研究してきました。これまで、保育士さんや栄養士さん、生協や農家の方々といろんなところでお話ししてきました。大学の知をそんな人たちの知と溶け合わせてみたいと日々考えています。京都大学が、本来の意味で、開かれた大学であるために、みなさんと議論ができることを楽しみにしています。
人間・環境学研究科・総合人間学部教員
専門:ドイツ思想私は若いころから詩を書いてきて7冊の詩集を刊行してきました。▽50歳になったところで自分の詩のいくつかに曲を付けはじめました。4月26日の新歓イベントではオリジナル2曲を演奏させていただきます。気がつけば今年で還暦で、研究室の学生たちが還暦記念ライブも計画してくれています。▽キナ臭いどころではない状況のなか、多くのかたとお出会いできるのを楽しみにしています!
人間・環境学研究科・総合人間学部教員
専門:精神病理学ドイツやフランスの精神病理学、そしてフロイトやラカンのような精神分析の研究をしています。▽京大に来て6年目になりました。自由度の高いところもありますが、窮屈だなぁと思うことも少なくありません。大学をどのように開かれた場所にしていくか、このイベントをきっかけにして一緒に考えていきましょう。
and more …
第1期(2021年)講座実施次第
人新世のアソシエーション
2021/11/21(日) 16:00-
Youtube Live (via Zoom) にて配信
詳細はこちら
大学とは何だったのか2——総長選考・大学ファンド・大学自治
2021/10/05(火) 18:30-
Youtube Live (via Zoom) にて配信
詳細はこちら
#ラディカル教養講座 第1回
大学とは何だったのか——エコールとウニヴェルジテート
(2021/04/16 収録)
アーカイヴ公開中→こちらからご視聴できます(note.comに遷移します)
講座詳細はこちら
この団体について
活動内容ほか
「人生の日曜日」の拠点ともみなされた大学は、時代を経るごとに教育、研究、経営などにおいて(あるいは大学であることそれ自体のために)数多くの課題を抱えています。そうした背景をふまえ、大学、そしてその対象とされてきた「文化」や「教養」を、根本的(ラディカル)に捉えることを目的として、さまざまなテーマをまじえ登壇者とともに考えていきます。
会員同士による自主ゼミ(文献講読)を行います。原則非公式・クローズドで行うものがほとんどですが、時折公開ゼミナールを実施することもあります。大学で現れている課題を扱った資料や報告、大学論などにかんする文献などを講読してまいります。成果等も記事として公開してまいります。(予定)
2021年1月 前身団体設立2021年3月 アドソキア京都として団体設立2021年4月 ラディカル教養講座開講2022年1月 第1期終了。「アドソキア」へ改称。『報告アドソキア』(2022年1月16日刊行)。
アドソキア ad+socia の由来である、adsocia——adsocio: to join, to associate の活用語幹——の接頭辞 ad を図案化しています。また、英語の add は「加える」の意味を持つことから端的に「+」で書かれることもあります。アドソキア ad+socia は自主ゼミや自主講座を通して、「社会」と呼ばれるものをこえる、未だ知られていない、「集まること」の想像力を追加することを目指します。
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